喫煙天国の末路
2003年5月8日私の職場は神保町、つまり千代田区にあるので、例の「千代田区生活環境条例」によって、「路上禁煙地区」での歩きタバコが禁止され、違反者は罰金刑を受ける。
私にとってはすごくありがたい。通勤途中で、突然思ってもみない方向から煙がブワッとかかり、咳き込んでしまうようなことがグンと減ったからだ(減ったけど時々今もある)。
喫煙者にはなかなか理解されないが、不意に煙を吸いこんでしまった時は苦しく不愉快なもの。排気ガスを吸い込むのに近い(かなり、近い)。そして、空調が悪いオフィスに、タバコのにおいが立ちこめているような状態の時など、頭痛・吐き気など、筆舌しがたい苦痛なのだ。
昼食を、禁煙席のない店でしなければいけない時も、憂鬱。意外なことに、女性が特にマナーが悪い。おしゃべりに夢中になっているせいか、タバコの煙に関しては殆ど無頓着。既に食事をはじめているこちらの方へもうもうと流れてくることもある。
こういう苦労をしているのは非喫煙者だけかと思っていたら、喫煙者である友人がこう言った。
「私も食事の時は、あれば禁煙席。だって人が出したケムリなんか吸いたくないし」
そうだよな。食事をしにいくのであって、他人の煙を食べにいくのではない。
タバコを吸う権利はあるだろう。でも、タバコを吸う人の自由が、吸わない人の不自由であってはいけないのだ。
タバコに関する条例が各地でできるようになったのは、いかにこれまでタバコのマナーが酷かったかということだと思う。誰でもマナーよく喫煙できる人ばかりだったら、条例なんて必要なわけがない。
道端にゴミをすててはいかんといいながら、タバコは別とばかりに路上に捨てる紳士。吸ってる時は個人の嗜好品でも、手を離れたらゴミ。当たり前のことなのに。
TVの取材を受け、「喫煙者の肩身が狭くなりましたね」と苦笑いする御仁。いままでが大手を振って皆がするから、タバコを吸う分だけ税金を多く払っているから、と、傍若無人に振る舞いすぎただけだ。
思えば昔は本当にタバコ吸いの天下だった。ひとコマ漫画で、待ち人来たらずの記号に“足元に吸い殻の山”というのが当たり前に描かれていた。いまや、ビートルズのジャケットでさえ「歩きタバコは教育によくない」とタバコだけCGで消される時代。そのうち、カサブランカのボギーさえも、CG処理で非喫煙キャラクターになってしまうかもしれない。
かつての喫煙天国の反動は大きい。
私にとってはすごくありがたい。通勤途中で、突然思ってもみない方向から煙がブワッとかかり、咳き込んでしまうようなことがグンと減ったからだ(減ったけど時々今もある)。
喫煙者にはなかなか理解されないが、不意に煙を吸いこんでしまった時は苦しく不愉快なもの。排気ガスを吸い込むのに近い(かなり、近い)。そして、空調が悪いオフィスに、タバコのにおいが立ちこめているような状態の時など、頭痛・吐き気など、筆舌しがたい苦痛なのだ。
昼食を、禁煙席のない店でしなければいけない時も、憂鬱。意外なことに、女性が特にマナーが悪い。おしゃべりに夢中になっているせいか、タバコの煙に関しては殆ど無頓着。既に食事をはじめているこちらの方へもうもうと流れてくることもある。
こういう苦労をしているのは非喫煙者だけかと思っていたら、喫煙者である友人がこう言った。
「私も食事の時は、あれば禁煙席。だって人が出したケムリなんか吸いたくないし」
そうだよな。食事をしにいくのであって、他人の煙を食べにいくのではない。
タバコを吸う権利はあるだろう。でも、タバコを吸う人の自由が、吸わない人の不自由であってはいけないのだ。
タバコに関する条例が各地でできるようになったのは、いかにこれまでタバコのマナーが酷かったかということだと思う。誰でもマナーよく喫煙できる人ばかりだったら、条例なんて必要なわけがない。
道端にゴミをすててはいかんといいながら、タバコは別とばかりに路上に捨てる紳士。吸ってる時は個人の嗜好品でも、手を離れたらゴミ。当たり前のことなのに。
TVの取材を受け、「喫煙者の肩身が狭くなりましたね」と苦笑いする御仁。いままでが大手を振って皆がするから、タバコを吸う分だけ税金を多く払っているから、と、傍若無人に振る舞いすぎただけだ。
思えば昔は本当にタバコ吸いの天下だった。ひとコマ漫画で、待ち人来たらずの記号に“足元に吸い殻の山”というのが当たり前に描かれていた。いまや、ビートルズのジャケットでさえ「歩きタバコは教育によくない」とタバコだけCGで消される時代。そのうち、カサブランカのボギーさえも、CG処理で非喫煙キャラクターになってしまうかもしれない。
かつての喫煙天国の反動は大きい。
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