畸形の家系

2003年5月27日
昨日、軽い手術をした。耳の後ろに腫瘍ができたのを取ってもらったのだ。
これがはじめてのことではなく、一年前にも同じ場所から腫瘍を摘出した。医者によれば、昨年取り損ねたカケラが、また大きくなったのだろうという。

耳の後ろというのは嫌な場所だ。手術の時には局所麻酔をするので痛くはないが、音は普通に聞こえる。レーザーメスの、ちりちりと皮膚を焼き切る音、傷口を縫う時の糸のビ〜ンと弾く音なんかがそのまま聞こえてくる。耳のそばだから小さな音でもそりゃもうハッキリと。

取ってもらったモノを見せてもらった。
大豆くらいの大きさの白い塊だ。
「わりに大きいものですね」
手でさわった時には小豆ほどもない気がしてたのだが、大部分は埋まっていたものらしい。
「そうですね」
と医者はいい、
「耳に畸形があるので、もともとこういうものができやすいんだと思います」
と続けた。
「畸形ですか」
「そうです。孔(あな)があいているんです。先天的な畸形ですね」

説明によると、耳のあなの近くに、小さな孔があって、そこから耳の中へ管が続いているもので、
「まぁ、畸形の中でもわりによくあるタイプです」
という。
場合によってはこの孔が腫瘍に関係しているかもしれないので、その場合は孔を手術する必要があるという。

耳の変なところに孔がある、というのは実は自覚があった。
しかし、他の人にもあるのだとばかり思っていたので、結構ビックリした。

考えてみればそういうことの多い家系である。
私自身、他に腰骨の畸形をもっているし、妹は生まれつき脳腫瘍があり、5才で亡くなった。姉はまた生まれつき後頭部の頭蓋に陥没があるし(特に知能や運動機能に影響はないらしい)、姉の娘は心臓畸形を4才の時に手術した。この子はまた、生まれつき普通の子より歯の数も少ない(ただし、近年の子供にはよくあるらしい)。

こんなに度々畸形があると、先祖に近親婚の風習でもあったんじゃないかと思ったりする。考えすぎだろうが。

取出した腫瘍を見たとき、昔飼っていたハムスターを思い出した。名前はムギとつけていたそのハムスターも、腫瘍の手術をしたことがあり、その時見たのもこういう腫瘍だった。
獣医は
「腫瘍ができやすい体質らしいです。家系がそうなのかも」
と言った。
結局、2度目の腫瘍摘出の時に、死んでしまった。生れて1年経ってなく、とても可哀想だった。

腫瘍のできやすい家系かぁ。
そういえばムギだって私の家族だな。

そういうわけで手術してまだ麻酔の効いているうちに昨日の地震に遭遇。でも頭がくらくらしていたので、めまいがするのだろうと思ってまったく地震だとは思わなかった……。


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