新婚8年生

2003年6月11日
夫と私は非常に気があう。元々、その気の合うところがきっかけとなって、付き合い始めることになったのだけど。指折り数えてみると、おお、結婚していつの間にか8年半も経っているのか(←のんびり屋)。
結婚前に1年半ぐらい暮らしてるから、そう考えると10年一緒にいることになる。

長いか短いか10年。

そもそも夫くんとは友達づきあいをしていて、あまり男っぽくないのが(そして私は女っぽくない)気が楽で、よく買い物などにも誘ってでかけた。
女友達の間でも、「シゲルくんってお嫁さんにしたいタイプよね〜」などと言われるくらい、カマっぽ……いや、仕草がこまやかな人ではあったが、本人にその自覚はまったくなかったらしい。

しかし、私と結婚するにあたって彼の両親に会った時、母上が
「本当いうとね、ホッとしたの。だってシゲルってちょっと女っぽいところあるじゃない。そのうち、男の人を連れてくるんじゃないかと思ってたから……」
と告白したのにはさすがにショックを受けたらしい。

「女友達から冗談で言われてる分には笑っていられるけど……実の親にまでそう見られていたなんて〜〜!」

本当にまったく(自分が女っぽく見られていることに)自覚がなかったらしい。

しかし、母上にしてみれば無理もないじゃないか。
息子が高校時代くらいから髪をのばし(当時マッシュルームカット、今はまんなか分けのセミロング)、料理も自分から覚え、女の子の友達と手芸をしたりし、赤い色の服を好んで着て(←私的にはなんてことないが、母上にしてみれば「男の子が赤い色が好きなんて」と思うらしい)いれば、不安にもなろうというものだ。
しかも当時友達といえば女の子ばかりで、その誰とも「同性のお友達っぽい雰囲気」とみれば、不安が確信に変化しても仕方ないところだ。

そういうわけですんなりと結婚を認めてもらえた二人だが、最初は私が再婚ということもあって、少しは渋るんじゃないかとドキドキだったのが、こんなコトで肩すかしなのである。
しかし、ある意味母上の不安は的中しているといえる。
現に結婚相手の私は「女の皮をかぶったオヤジ(夫くん談)」と言われているんだから。

ちなみに夫くん、大学時代は学内のサークルでガールズバンドの“黒一点”としてギターを担当していて、当時は化粧をしてステージに立っていた。などということは、母上には絶対ナイショなのである。この上女装まで(←微妙に誤解)となると母上、卒倒ものである。

そんな夫くんと私なのだが、知らず知らずに10年のつきあい。
人様にご結婚してどのくらい?と訊かれれば

「新婚8年目です」

と臆面もなくこたえられるくらいには、仲良しである。
でもこんなところでヒミツの暴露をしてることはもちろん、ナイショなのである。



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索