映画好きな私だが、ビデオゲームやPCゲームも大好きだ。
ことにここ数年ハマりにハマったのは「TOMB RAIDER」というイギリスのゲーム。
まずPCゲームで出て、日本語版は長らくなかったが、数年前に日本語版がでたのをがキッカケにハマったのだ。
それ以来グッズは買うは英語版はそろえるわ(←元々の英語版は難易度設定が違うとかいうのも面白い)。

「TOMB RAIDER」は主人公“Lala Croft”が古代遺跡の謎をとき、古代の叡智を悪用しようとする敵と闘う物語だ。

魅力はゲームの内容はもちろんだが、“Lala Croft”のかっこよさ、そしてそのかっこよさを充分に表現してくれるグラフィックにもある。
少し前のゲームなので、現在のものより3Dも幾分シンプルに出来ているが、しかしその動きのリアルさがたまらない。ジャンプする時、着地する時、ロープを渡る時、ちょっとした動きが「そうそう、こういう時にはこう動くよね」と思わせるのだ。もちろんゲームの主人公たるLalaはスーパー・ウーマンなので、彼女のような超人的なジャンプ力とかそういうものはリアルとは程遠いのだが、しかしそこにちょっとしたリアクションのリアルさが加わると、本当にそこに「生きた」Lalaが生まれるのだ。

それはLalaだけでなく、たとえば猛獣(ライオンや狼などが出てくる)たちも同じだ。彼らは動かないスチール絵では、非常に貧弱に見える。箱に顔や手足の模様を描いた感じだ。しかし、それが一旦ゲームの中で動き始めると、まぎれもなくライオンや狼になる。簡単な動きのプログラムだろうに、嘘っぽくないのだ。3Dが緻密であれば本物っぽく見えるというわけではないのだな、と、このゲームで初めて知った。すべては動きだ。

この魅力でもって、「TOMB RAIDER」はシリーズ累計(現在5シリーズまで出ている)で2300万本を売り上げている。

とにかく、Lalaは凄いのだ。どんな崖も這い上っていくし、どんな滝にも飛び込む。世界一ハードな女探検家なのだ。本国イギリスでは、3Dキャラクターながら抜群の認知度があり、なんと企業と契約してモデルなんかもしている。

そんな彼女が、映画になると聞いた時には驚いた。しかも実写で。「TOMB RAIDER」が映画になるなんて!あんなハードを演じられる女優がいるか?と。

しかし、アンジェリーナ・ジョリーのスチールを見た時、「あっ、Lalaがいる」と思った。まだ動いてはいなかったが、スチールの中の彼女は完璧に見えた。
そして映画の中の彼女は、Lalaとして更に完成されていた。ゾクゾクした。

正直、よく見つけてきたなぁと感心。それまでの映画のアンジェリーナは、印象的な女性ではあったが、Lalaのイメージとは遠かった。しかし、映画の為にアンジェリーナは完璧に肉体改造したのだという。スタントなど殆ど必要ないほど、格闘技、銃さばき(見せかけでなく、実物の銃が相当使えるように訓練されたらしい)、完璧にLaraになりきっていた。

実際、それほど完璧に演じられる人でないと、ファンは納得しないくらい、Laraのイメージは強いものだともいえる。

このゲームを知らない、あるいは知っていても絵に馴染めなかった人は、Laraとアンジェリーナが「似ている」というと異論があるかもしれない(現に、日本の人には「Laraってごつくて怖い顔!」という人が多いのだ)。
しかし、不思議なことに私を含め、Laraにハマってしまったファンにとっては、Laraはとても美人に見える(シリーズを重ねるごとにグラフィックが改良され美人になってるが)。最初に語った、「すべては動き」、これが彼女への感情移入となり、彼女を実に美しく見せるのではないかと思う。

そして、アンジェリーナとLalaが「似ている」理由もまた、その動きなのだと思う。
隙を見せないその動き、完璧な身のこなし、するどいまなざし。そのどれもが、「Lalaだ」と納得させるものなのだ。

もう映画「TOMB RAIDER」も、シリーズ2作目の撮影に入っているという。
そして、ゲームの方も6作目の公開が近い。
今度のアンジェリーナ&Lalaはどういう動きを見せてくれるのか、いまから楽しみだ。


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